現役最後にする仕事
年齢で一括りに語る時代でなくなりつつあることは承知している。そうとは言え、逆に年齢は関係ないと一括りにするのもまた横暴というものではなかろうか。
ある程度の年齢に到達したが、まだまだ、何年も働き続けたいと考えている。それは、お金の理由もあれば、社会との関りを仕事を通じて維持したい考えもあるから。しかし、お金の問題に関しては、将来的にある程度の老後資金を確保できれば、若い人を押しのけてまで仕事を死守したいとは考えていない。
仕事キャリアの終盤に差し掛かってくるにつれ、何をやりたいかを考える機会が増えた。ほかの人はほかのことを考えているかもしれないが、私の場合はそんな状況だ。
自分の仕事履歴では、経験が分断されている。異動が多かったため、そのたびに新たな業務に取り組む機会がほかの多くの会社員より多かったと思う。まだまだ、新しい業務へのチャレンジ意欲はあり、それを避けて仕事を選択できるほどの素晴らしいキャリアや実績、特殊能力・技能があるわけではないのだけど、ここまでくると、これまでの経験を活かして自分の知っていることを誰かに伝える義務があると考えている。新卒採用されてから私に支払われた給与は、決して私ひとりのものではなくて、いままで得たものを最後(?)に伝えるまでが1セットの報酬だと思っている。これまでのキャリアで部下に伝えてきたものがそれではないか、と突っ込まれてしまうとその通りで、実は私はあまりチームで働いことがなくて、私が知っていることを伝えてきた歴史のない。また、私が得たものは、毎日の業務で活かされるものではなくて、案件があるかどうかだったりどのような案件があるか、によって活きてくる場所が生じてくる類のものなので、誰かに何かを伝える機会を逃し続けてきた。
では、具体的に何をしたいのか。
理由を深く考えたことはないが、私は海外に関係したいと思ってきた。ただ、日本への裨益を目的に仕事をしたいと思っている。その上で、私がこれまでに関わってきた業務の経験を活かすことができるとすれば、日本企業の海外進出をサポートする仕事をしたい。昔と違って海外進出は珍しいことではなくなっている今の時代にあっては、大手企業はわざわざ外から人材を中途採用する必要はないだろうと思うし、また、私自身が何でも屋的な業務が多かったため、小さい企業で海外進出を考える企業があれば、是非、案件に関わりたい。