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Tag: ジャーニーマン

訪日外国人観光客-ニュース記事のこと

訪日外国人観光客-ニュース記事のこと

2023年に日本人が取得したパスポート発行冊数に係る外務省発表に関連するニュースが気になった昨日からの流れで、今度は、訪日外国人観光客を取り上げニュースが気になった。

それは、外国人観光客の多い北海道・ニセコで物価があがったり、上昇した最低賃金・時給の影響で人を集められなくなった介護施設が閉鎖したといったもの(2月16日頃)。そうすると、その16日の記事と関連付けて、『「外国人観光客=悪」の構図は本当か?』というタイトルの2月19日付け記事を見つけた。

その19日の記事には、『「外国人観光客などもう来るな!」とはらわたが煮え繰り返る方も多くいらっしゃるだろう。』という表現があり、私も「そうか、そんな意見が大勢を占めるんだ」と思ったのち、「え?本当。アンケートとかとった結果なの?」と、あやうく騙されそうになったことに気づいた。もしかしたら本当かもしれないし、あるいは記者の個人的考えに世論が影響されそうになったのかもしれない。実際、人々がどう思っているか知る由もないので、自分はニュートラルに記事を見ておくことにとどめておく。

さて、記事は記事として、外国人観光客が日本のルールに則った行動をして欲しいと個人としては望んでいる。円が高いときは、出張者やコストが高くても本当に日本を訪問したいと思っていた外国人、お金持ちの人々などが主な観光客だったのかもしれない。出張者ならば、基本は都会を訪問する人のほうが多いだろうし、日本好きな外国人であれば、多少は日本のことを知っていたり、あるいは事前に調べてきたり、また、日本のやり方・ルールを尊重する気持ちがある人たちだったのかもしれない。お金持ちの人が自分勝手なふるまいをしないかと言えばそんなことはないだろうが(もちろん、個人による)、悪目立ちをしないといったような人目を気にする人の割合はお金持ちに多いような気はする。

では今はどうかといえば、いいねが欲しいあまりに目立つ行為をしたがったり、日本に特別な感情はないが、円安で安く過ごせるという理由で日本を旅行先に選択し、旅の恥をかき捨てといった感じで過ごす人、世界には違いがあることを知らずにいつものやり方を通してしまう人などの訪日者も増えているのかもしれない。

インバウンドで直接的に生計をたてている人もいるだろうし、そうでなくてもモノやサービスが売れれば間接的には会社員の私たちにも売上アップのような形で関係してくるし、訪日客がいけないわけではないものの、郷に入れば郷に従ってほしいし、それが旅行の楽しさの一部であるとも思う。

結局、私には解決策の提案はできないのであるが、私には私にできることを粛々とやっていく。それは、自分が地元を出たら、そこが海外であろうが国内の地元外の場所であろうが、自分の行動を地元の人に違和感を持たせないことだ。好き好んでジャーニーマンをしてきたわけではないのだけれど、引越し先の土地やチーム、会社などで溶け込むことができる能力はジャーニーマンに必要な資質の一つだと思っている(本当に強固な技術・実績などあれば、他人に違和感をあたえても腕一本で生きていけるのかもしれないけど、私は人間、または会社員としてのジャーニーマンなので…)