業界イメージとダイバーシティ
この何十年の間で、世の中はだいぶ変わってきたはずだけど、変わっていないものもある。就職先人気企業とか高校の東大合格者数などのランキングの類の記事だ。読み手のほうの意識が変わっているのに出版社だけが変わっていないのか、売れることが至上主義である企業側が定期的に出しているということはいまだに需要があるのるのか、どちらが正しいのか判らないけど、いまだに存在しているのは事実。
そんな中、業界イメージというのも昔のままで留まっている感じ。多少変わってきた気はするが、銀行員にはある一定のイメージがある。また、商社に勤める人のイメージもあまり変わってない印象。何十年か前の就職活動といえば、人事の担当者に到達する前には OB 面談で評価してもらい、次の OB の紹介を受けることを何度かクリアしていかなければならなかった。そうなると、いかにもその業界の社員っぽくふるまう先輩に合わせていかないといけないため、自らステレオタイプの人格を演じる必要があった。今は、多種多様なタイプや背景、専攻などの学生を選抜してはずなのに、その会社にいる人は、いまだに昔からいるタイプの人のようにふるまっているように見えることが多そうに私のようなわがままな人には見える。自分のイメージに縛られていて、それはそれで、つらそうに思える。いくつかの業界の人とダイバーシティはとても親和性が悪いような気がする。4