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Month: 2025年4月

知らないなら、知らないと言ってほしい

知らないなら、知らないと言ってほしい

各個人の性格によるところが大きいのだと思うけれど、私が他人に望むのは、知らないことは知らないと言って欲しいということ。

知らないことに関して饒舌に話すことができる人がたまにいる。この人、多分よく知らないんだろうな、と私に感じさせる人もそうでない人もいるが、正直、そんなことができる人をうらやましく思うというか、尊敬するというか。

先日、取引先の西欧人(ドイツ人)と話していたとき、その人が別の西欧の国(ポルトガル)の会社に勤務していたときの経験として、多くのポルトガル人は知らないことでも教えてくれるということを言っていた。例えば、道を尋ねると、知らないのに適当に道を教えてくれるらしい。すべてのポルトガル人を一般化して言えないけれど、「知らない」ということを言えない人たちなのではないかと、私はその話を聞いたときに思った。

私は、知らないなら知らないと言って欲しいタイプだ。私がそう言ってしまう人間だから、他人にもそうして欲しいと思っているのかもしれない(多分、逆。適当な回答されるくらいならば知らないと言ってくれた方がありがたいので、自分も知らないと言うようにしている、が正しいと思う)。

知らないと言ってはいけない、あるいは知らなくても何か話さないといけない場面ある。特に仕事上ではそういう場面はある。でも、どちらが罪深いかと言えば、知らないのに知らないことを隠すために何かを言う方だと思う。所属するチームや会社、他人をミスリードする可能性があるからだ。
嘘を言うわけでなくうまく立ち回ることができればその方がいいと私も思うが、発言が嘘になってしまうケースやうまくはぐらかすテクニックがないならば、私は知らないことは知らないと言う派だ(そんなこと言っているから私は会社員としてイマイチなんだと思う)。

オンライン・アンケートへのリンクにためらう

オンライン・アンケートへのリンクにためらう

メールでアンケート依頼が届くことがある。利用している有料サービスの提供元企業からのメールであったり、登録しているウェブサイトからのメルマガ本文中にアンケートが開くリンクが貼ってあったりする。

基本はアクセスしない。自分が利用するサービスの向上や使い勝手がよくなるのであれば、回答して協力したいと本気で思っているのだけれど、基本はアクセスしない。なりすましやフィッシング対策として、メールを発信する企業や団体側が認証を取得して、メールが本物であることを示すケースが最近は増えているとは言え、私にはそれすら判別できないため、基本はアクセスしない。

お気に入りに登録している URL からウェブサイトを開いたときに、そこからアンケートにたどりつくことができればその限りではない。だけど、メールにあるリンクからはアクセスしない。

近所のクリーニング店からのメルマガならまだしも、これだけフィッシングに関する注意喚起が世の中に出回っているというのに、IT サービス系の企業からリンクを貼ったメールが届いたりもする。言っていることとやっていることが辻褄合わないような気がするので、何か方法を考えて欲しいと思っている。

日本の貿易依存度 – トランプ関税

日本の貿易依存度 – トランプ関税

またもや自分の認識が実態とかけ離れていると分かったことがあった。考えてみれば、そりゃそうだ、という類のことで別にびっくりする話ではないのだが、自分の考察の浅さと考えることを放棄しているのと同等の状況であることに驚いた。

米国が発表した相互関税に関するニュースは、日本国内の輸出産業への影響について考察したり、意見したりもしている。私が少し前に調べた限りでも(*)、2023年の日本国内の四輪車生産9百万台のうちの輸出が4百万台で、そのうちアメリカ向けの輸出台数が1.5百万台であることから、生産のうちの16%、輸出に占める割合では37%の市場ということになるので影響は小さくないし、部品での輸出やメキシコからアメリカへの完成車輸出を含めれば、さらにインパクトは大きくなる。

    (*) 日本の自動車産業を台数から理解する – Journeyman : Blog
       日本の2023年四輪車生産高は26兆円なので、単純に台数割りすれば3百万円/台と
       なり、これに25%の自動車への追加関税を考慮すると関税分で1兆円となる。
       2023年と同じ台数を、追加関税課税前と同値で輸出分から販売しようとするときの
       値下げ原資として1兆円を準備しないといけなくなる計算。

その一方で、GDPへの影響を試算しているYouTube番組などもあって、それによれば影響はあまり大きくないと説明されている。実態はどうなのか気になったので、まずは日本の輸出依存度を調べようとしたところ、貿易依存度データはあったが輸出依存となるとまだ見つけられていない。貿易依存度の計算方法は、GDPと輸出・輸入とで計算しているが、輸出依存度となると分母の設定(計算式の定義)の考え方が定まらないのだろうか。

上記はいったん横において、「貿易」依存度について分かったことは、日本は30%台半ばで世界的にみると非常に低い水準ということらしい。ただ、依存度が他国と比べて相対的に低いといっても金額ベースでは他国よりも大きいはずであるし、また、日本の場合は、依存度が低いということはすでに海外生産が進んでいるということでもあるので、日本の統計に出てくる影響よりも、日本企業の全世界活動に及ぼす影響はさらに大きくなるであろうことは容易に見当につく。

私は、常々、データは嘘をつくと思っている。正しくは、データを見せる人が見せたいようにデータの見せ方を工夫して、データの受け手を誘導することができる、というべきかと思う。X軸の起点をゼロにするかしないかでも変化量の見え方は変わるし、データを示す期間ひとつで見える印象も変わる。たとえ、データが唯一の事実であったとしても、データはいくらでも恣意的に作成可能だ。

ちょっと話がそれてしまったが、日本の貿易依存度はもっと高いものと勘違いしていた。それは、昔ならった貿易立国という印象が更新されていないことも原因だと思う。国内産業の空洞化という表現は使い古されているし、製造業の海外進出ゆえに私の海外生活も長くなったわけなので、依存度が低いこと自体は驚く話ではなくて、私の凝り固まった認識(理解はちゃんと更新されている)に驚いている、というのが冒頭の話。





美容院の倒産件数増加

美容院の倒産件数増加

3月初めに美容院倒産件数が急増しているとの記事があったのを覚えている。その後も、コンサルタントといった業種別のデータに焦点をあてて報じる倒産報道をいくつか見たのと、従業員の退職による倒産といった経緯・背景側面からのニュースもあった。

原料やユーティリティなどのコスト上昇が言われてからすでに長い時間がたっていて、その高いコストの下で、もともと業種毎の企業数が多すぎることでの過当競争がさらにコスト面で圧迫している背景もあると思う。

たしかにコストを積み上げて計算してゆけば、採算が年々厳しくなっているであろうことは、異業種にいる私でも想像できるのだけれど、価格を決めるのは市場側だとすれば、お金をかけなくなったことの方が影響としては大きいと思う。

ニュースを見ていると、給与・賃金が増えていないので生活が厳しいために節約しているとかいう街頭インタビュー・コメントをよく見かけるが、その割には、価格が高そうな商品が並んでいる店は客入りもよい上に実際にキャッシャーで支払いしている人も多く見かけるし、価格が高そうな車に乗っていたりしている。車については残価設定ローンとか費用負担の新しい選択肢が出てきたこともあるだろうし、お金を遣う対象が変わってきているのもあるとは思う。そういう意味では、自分の見た目に遣うお金の世の中での総額は確実に減っているように感じている。

個々人でみれば、たくさんお金をかけている人は今でもいると思うけれど、見た目への出費を以前より抑えている人の方が多数派になって、世の中総額では減少していそう。たとえば、一昔前であればTシャツでは出かけなかった場所にも、今はそれで出かけている人が多い(Tシャツもびっくりするような値段のものもあるが)。選択肢が増えてよい流れにはなっていると思うし、他人の目を気にする必要が薄れてきた世の中もよい方向。掛けられるお金に上限がある以上は、自分が掛けたい分野にお金を掛けるように優先順位を設定する必要があるのは仕方ない。ただ、もう少し見た目にお金をかけて TPO を考えてもいいのかなあとは思ったりする。私はバルブを知らない世代ではあるけれど、就職氷河期に巻き込まれていないから、そんな考えを持っているのだろうとの自覚はある。モノが売れない時代に変化しているのに、趣味嗜好が細分化されてきて大ヒット商品が生まれずらくてますますコストも上がってしまい、本当に大変な世の中になってきた。

仕事を早く終えて帰る動機、〇〇しよう

仕事を早く終えて帰る動機、〇〇しよう

担当業務によって、物理的に事務所にいる方が効率がよい仕事もあれば、自宅でも特にクオリティの落ちない仕事もある。また、自分が業務に精通していて、所属チームや社内の関係部署の誰に何を話すべきかを知っていれば、使用する業務システムで不都合なければどこでも仕事は可能だと思う。

私の場合、現在の職務内容から言えば、必ずしも事務所で仕事を毎日する必要はない。逆に、全く出社する必要ないかと言えば、そうではない。外でもできる仕事の方が多くて、一部には事務所の方がやりやすい仕事もある、という感じ。

私の勤務先の場合、会社的には出社して業務を行うことになっているので、体調不良の時くらいしか在宅勤務はしないのだけど、一日、事務所で業務したあとに早めに帰宅して家で仕事を続けることがある。場所をかえて気分転換とか、同僚のアクション待ちの時に事務所にいると帰宅が遅くなりそうなときに、まず家に帰ってしまってからアクションを待つときなど。ただ、別の意味で気分転換になってしまって、帰宅後にだらっとしてしまう時がないとも限らないのがあぶないところ。

今のところ、帰宅しても会社のOutlookを開いたりデータ処理をすることが多いので、帰宅という行動は所在地を変えるための行動になっていて、それ以上の意味は付与されていない。今年は、これを変えたいと思っている。帰宅後に仕事以外で夢中になれることを見つけることと、それを実行するために早く仕事を終えたいとワクワクしながらも退社予定時刻と闘いながら仕事をするような日々に変えたいということ。メリハリある生活を送ることで、副次的な効果もえられるだろうと思う。一生涯続けられる趣味につながる何かを見つけられるかもしれないし、それが新たな交友関係につながったり、視野が広がるかもしれない。効果を期待して何かを始める意図はないけれど、何かを始めればほかの何かが起こるだろうし、そのほかの何かが判らないからこそ、それが何なのか楽しみに感じられる気持ちを持っていたい。

専門性がない領域だとクリエイティブになれるのか

専門性がない領域だとクリエイティブになれるのか

私には仕事の専門性がないと感じている。多くの会社員の人よりは、数多くの業界や分野で様々な立場・役職での経験をしてきたとは思っているが、逆にいえばどれも薄くて、もしも転職するとしたら、何も売りがないと感じている。専門性がある人が非常にうらやましく思っている。

こんな私だが、クリエイティビティがあるように感じる時がある。そして、その由来は数多くの経験ではないかと思っている。つまり、専門性がないからこそのクリエイティビティではないかとの推測だ。専門的な人の場合、知らず知らずにその分野にある何らかのフォーマットに収まったりすることもあるかと思うが、素人の場合はそういうこともない。

ただ、クリエイティビティはそれが発揮できた時だけ有効であり、毎日、クリエイティビティを出せるような業務はまずない。だから、ある意味で有効期限がある。それ以外の期間はだましだましなのだが、その一方で、ある時、組織として新規のことへ対応する必要が生じたときに、私の経験が使えることが突如として出てくることもある。野球でいうと代打要員といったところか。
野球と違うところは、代打の切り札は一つの球団でその地位を築く人がそのほとんどだと思うが(トレードやFAでは取ってもらえるほど、代打の切り札はコスパに合わない)、私の場合は私の経験が活きそうな場所を渡り歩きながらやっていくことの方が、もしかしたらうまくいくのかもしれないと思うこと。ただし、専門性がない分、アピールできる機会は多くないので、一打席で確実に仕留める必要があるとも思っている。これが簡単でないところ。

キーボードの配列:日本語版と英語版

キーボードの配列:日本語版と英語版

日本語・英語のキーボード配列は、それぞれに別の需要(目的)があるので異なる配列になるのは当たり前の話。英語キーボードに関して、ひとつだけ考え直して欲しい点を言わせてもらうならば、Enterキーを日本語配列並みの大きさにして欲しい。ほぼほぼ毎回、Enterキーの上にある [ | \ ] キーを打ち間違えてしまうので。ぜひ、検討頂きたいが、日本語で書いても英語配列キーボードのデザイナー/メーカーにはこの声は届かないだろう。

銀行口座が凍結されぬようWillを準備

銀行口座が凍結されぬようWillを準備

最近は少し戻してきているものの、ここ3-4年の間はなだらかに円安局面が続いていたことから、勤務地で支給されている給与を慌てて日本へ送金することはせず、日本よりも少しよい預金金利をもらいながら、為替レートをみながら少額ずつ円転してそのまま円で持っている。

そこで心配になってきたのは、海外で万が一のことがあった場合に銀行口座にある預金がどうなるかだ。日本であれば、時間や手間がかかったとしても、残された家族・親族が口座から引き出すことは不可能ではないと思っているのだが(確認必要だが)、海外では非居住者がいろいろ手続きするのは難しいだろうと心配になった。銀行に確認すると、意思表示の書面を正式に作成して差し入れておかなければ、原則、口座は凍結されて誰も動かせないという回答を、私が口座を持つ銀行からは得られた。

決まりは決まりで仕方ないので、さっそく銀行の担当者から紹介してもらった will 作成サービス提供会社に問い合わせメールを送った。まだ返信はきていなくて会話は始まっていないのだが、交通事故やら何があるか判らないので、急いで手続きしようと思うと同時に、日本への送金ペースを少し早めて海外残高を減らそうと思う。働いた対価が召し上げられてしまうのはごめんだ。あと、健康の大事さをあらためて感じた。健康でないと、お金を取り上げられてしまう…

【ほかオプション】海外の銀行の場合はジョイント名義口座も可能らしいが、もう一人が非居住者でそれをやるのは面倒くさそうな気がするので(調べてない)、will を優先に考えるつもり

【マネロン資金と疑われないために】海外の口座から日本国内の自分名義の口座への送金の場合、マネロンでないことを説明するために給与明細や、給与が振り込まれたことを示すために口座のステートメントを国内の被仕向け側の銀行から求められたりする

* 後日追伸 *
私が働いている東南アジアの某国では、Willの作成サービスの費用は日本円で約2万円というざっくりな概算費用が出てきました。Willには記載事項などのタイプや対象の提出先からの要求事項など様々ながら、銀行1口座に関するWillであれば最低料金水準で作ってもらえるとのイニシャル返答。

スマホの大きさ

スマホの大きさ

少し前のことだけど、Apple iPhone SE が 16e に世代交代して、その件に関する記事や、記事に関連する読者の書き込みコメントを多数目にした。

私は小さい携帯を好む人々のうちの一人だ。

読者書き込みをみていると、大きさではなく SE の価格が安いからという理由を隠して SE を推しているといって SE ファンにかみついている意見も散見された。

私は本当に小さい携帯を好む。

最近、2台目持ちとしてアンドロイドを買ったのだけれど、買ってすぐに小さいスマホがよいことを心底実感した。私は左手でスマホを持つので、ブラウザを前のページに戻す時には、スマホの右下になる戻るボタンを左手親指でタッチすることになる(機種によってボタンの位置が異なるのかもしれないが)。その時、スマホ本体の幅が広いと親指をおもいきり伸ばさないといけないのだが、どうしても母指球(親指の付け根にあるふくらみ)がメニューボタンにタッチしてしまい、戻るどころか開いてるウィンドウ一覧が表示されてしまい、結局、右手を使わざるをえなくなる。左手で操作することになれてしまっているため、上記の間違いをさけるために右手一本で操作してみようとするとぎこちなくてできない(慣れるまでやってみるほどの気の長い人間ではない)。

ホームボタンがいいとか価格メリットだとか色々と言われているが、私にとって小さいモデルというのは本当に有用な機能なのだけれど、iPhone、アンドロイドに限らず小さいモデルの選択肢がないということは、私のような需要は本当にマイノリティなのだろう。16e で一つ評価できるとすれば、それはやっぱり USB C-type が使えるようになったことだろう。これは、全く疑う余地がない。

4月1日、新年度

4月1日、新年度

4月1日は新年度のスタート。

大学新卒で働き始めたのが4月1日だったので、今となっては日本の会社に勤めてはいないけれど、やっぱり4月1日になると働き始めて〇〇周年の節目にはなるし、キリのよいタイミングが好きな私には気持ちを新たにできる大事な日。

何十年も働いてきているのにまだまだ知らないことだらけで毎日勉強の日々だけど、新鮮な気持ちでスタートするぞ。