国際電話の掛け方をどう説明するか
先頭のゼロを含めて電話番号だと思っていたが、そうではなかった。今日まで知らなかった。
業務で必要なSMSが届かない。対外的な取引にあたって、契約書の署名をオンラインですることになった。「契約書の内容を確認しました・受諾します」のボックスにネット上でチェックを入れると、それをトリガーとして SMS で認証コードが送られてきて、そのコードを入力することで契約書の締結が完了する、というプロセスを初めて経験した。
ところが、いくら待っても SMS が送られてこない。相手は欧州の会社で、私から質問して、回答があって、それでも解決しないから再度メールという感じになって、時差もあるため一日 1.5 往復くらいしかできなくて、なかなか解決しなかった。待ちきれなくて電話で問い合わせてしても、IT チームに確認するとかいって、結局、解決しない。
先方との会話の中で、電話番号の登録が正しいかどうかという話になったときに、国コードと電話番号を入力するボックスが別々にあったため、もしかしたら電話に0(ゼロ)をつけたまま登録したら、システムが勝手に0をとる仕組みになっていて、0を含めた登録を求められているかもしれない可能性も疑い、あえて0を入れて登録してみたりもした。
こうした入力方法の違いを試したけどうまくいかないとか、私のいる国の電話会社側の都合で SMS が届かない可能性を疑って、日本の番号である私の私用携帯で国番号 81 で登録してもだめだ、などと相手に説明した。その際に、0をとってみたとか入れたとかいうときに、「国際電話番号だから最初の0をとった登録してあります」という表現をしたのだが、相手からは「電話番号を正しく入力したか?」と聞かれた。なにかうまく意思疎通できていないような感覚がしてきた。私の説明と相手の感覚がすれ違っているような気がしたので、電話番号の定義を調べてみたところ、最初の0は国内通話を示す番号であって、電話番号ではないという事実を知った。もしも誰かが私へ電話するときは、0123-456-789 とダイアルするものの、厳密に言えば、私の電話番号は 123-456-789 ということらしい。固定電話だとすると、東京の市外局番は 3 であると。03 ではないと。はじめて知った。
「国際電話には0をとる」よりも、「国際電話には国番号のあとに電話番号を」という表現の方が過不足のない効率の良い表現であることを知った。何十年も生きてきても、初めて知ることは尽きない。
※ SMS が届かない理由はまだ不明なのだが、どうやら、発信側の欧州の国(スペイン)の SMS は 4 桁のショートコードを使って送信するようだが、私のいる国の携帯電話会社は、5 桁もしくは 6 桁のショートコードからのみ SMS を受信できるようで、4 桁コードから送られてきてもダメっぽい模様。
ただ、欧州側の送信先企業名と「SMS が届かない」をキーワードにネット検索してみたら、SMS が届かないとの苦情の書き込みがスレッドになっているサイトを見つけた。桁数の問題でもない、よく判らない原因でありそうな感じだった。向こうの問題じゃないかと。先方のヘルプデスクに電話しても解決する意欲を感じさせないオペレータさんが殆どだったのは、彼・彼女たちも、解決が不可能な同じ質問にうんざりしていたんだろうなと思った(二人だけ、熱心に話を聞いてくれるオペレータがいたのは助かった、解決はしてないけど)。