受験生ホテルと嵐ラストツアー
状況是正の動きがあるのかどうかの追っかけ報道が見えない(私が見ていないだけかもしれないが)ので判らないけれど、嵐のラストツアーが受験シーズンと重なることで、受験生のホテル確保が難しくなっていること、取れたとしても宿泊費が高騰していることがちょっと前にニュースで報じられていた。
私が大学を受験した時は、国立2校と私立1校の合計3校を受けたのだけれど、本命の国立の時だけ宿泊が必要な場所にある大学を受験した。親から早々に私大は行かせられないと言われていたので、私立1校はあくまで受験会場慣れのための受験の位置づけだったので、本命校より前に試験がある学校かつ自宅から日帰りできる学校を受けた。本命ではない方の国立1校も日帰りできる学校。ただし、高校まで田舎で育ったので、日帰りといっても3時間くらい電車乗って試験会場へ行き、試験後もまた3時間くらい電車乗って帰ってくるような日程だった。
私が30数年前に通っていた高校の場合、受験生ホテルの予約を取りに旅行会社の人が学校まで来てくれた。あっちの旅行会社へ行ったりこっちいったり、また、電話をかけまくる必要もなく予約ができて、学校のアレンジに感謝した(当時はそれが当たり前のことだと思っていたけれど、今思えば感謝)。
本命校の時は、試験2日前に現地入りした。初日は自宅からの移動につかい、二日目はホテルから試験会場までのルートを確認しにゆくのとともに、憧れの学校を見に行った。その大学は、地方からくる受験生が多いこともあって、交通の便を考えてくれてか新幹線駅に近い別の大学も試験会場にしていて、私のような移動組はその別会場での受験だった。だから、本命校の校舎を見に行った。もう試験前日だからコンディションを整えることくらいしか受験対策はなかったのだけれど、本命校のキャンパスを見ることで受験への活力・情熱が湧いてくるという良い方の副作用があり、結果的に合格して本命校で大学生活を送ることができた。
二泊と新幹線代は親にとっては負担だったはず。しかし、二泊したからキャンパスを見る時間を取れ、それで気合を入れ直すことができた。もしも歌手のコンサートが重なって宿泊費が高騰していたら、試験会場から離れた場所でしか宿を取れないとか、一泊しかできないとかだったかもしれず、そうするとキャンパスを見ることなくもしかしたら不合格になっていた可能性さえある。
以前とは違って、入学する大学で人生の多くが決してしまう世の中ではなくなってきつつあるが、それでも、大学入試は今でも日本の受験生にとっての重要イベントであることには変わりない。
嵐が日程を決めたわけではないので、嵐や嵐のファンに苦情を言いたいわけではない。ただ、日程をきめる人には日程再調整を考えてもらうとか、会場確保のし直しが問題であれば、運営がホテルにある程度の費用麺の補償をして、一定数の学生用の部屋を確保するようホテル側に掛けあうなどをしてくれると受験生の人生によいことが起こるはず。